はじめに
windowsのシャットダウン前にIRIS/Cacheをシャットダウンするのはセオリーです。
ここを行わないと、稀にシステムが不具合を起こして起動しなくなる・・・なんて事があったりします。
PCを付けっぱなしにしておくと、翌朝気が付いたらwindowsの更新で再起動してた・・・IRIS/Cacheが起動しなくなった・・・。
こんな最悪のシナリオを回避するため、windowsのシャットダウン前にIRIS/Cacheをシャットダウンする方法をご紹介いたします。
サービス終了のバッチ作成
先ずは、IRIS/Cacheをシャットダウンさせるバッチから作成したいと思います。
ファイル名は適当に命名してOKです。
今回は「shutdown.bat」と名付けました。
コードは下記になります。
net stop [サービス名(IRIS_d-_iris)]
exit /B 0
[サービス名]には、何を入力すれば良いのでしょうか?
これから確認しましょう。
windowsの検索等で「service or サービス」と入力すると、「サービス」という項目が表示されます。
クリックすると、サービスの一覧が表示されるので、「InterSystems IRIS コントローラー for XXXX」を探してください。
※Cacheであれば、「Cache コントローラー for XXXX」になります。
「XXXX」にあたる箇所はインスタンス名が表示されているので、複数インストールしている場合は、目的のサービスを選択して下さい。
下記サンプル画面では、サービス名が「InterSystems IRIS コントローラー for IRIS」となっています。
目的のサービスを確認したら、右クリック > プロパティを選択すると、サービスの詳細が表示されます。
サービス名に記載している文言「IRIS_d-_iris」がバッチに入力する「サービス名」になります。
このサービスを止める事で、IRISをシャットダウンできるようになります。
上記より、バッチに記載するコードは下記になります。
net stop IRIS_d-_iris
exit /B 0
これで、IRIS/Cacheをシャットダウンするバッチファイルは完成となります。
念のため動作確認をしてみましょう。
問題無くシャットダウンできたでしょうか?
windowsのシャットダウン時に実行する
windowsのシャットダウン前にバッチファイルの実行を行うのであれば、「ローカル グループ ポリシー」への登録が必要になります。
検索等で「gpedit.msc」と入力すると、「gpedit.msc」という項目が表示されます(まんまですね)。
クリックすると「ローカル グループ ポリシー エディター」が開きます。
[Windows の設定] > [スクリプト(スタートアップ/シャットダウン)]をクリックすると、右の画面に「スタートアップ」と「シャットダウン」が表示されます。
今回の目的は、シャットダウン前にバッチを実行するので、シャットダウンを選択します。
「シャットダウンのプロパティ」画面が起動するので、「追加」ボタンをクリックします。
「スクリプトの追加」画面が起動するので、スクリプト名に先ほど作成したバッチ「shutdown.bat」をフルパスで記載します。
以上で、シャットダウン時に実行するバッチの設定が完了しました。
おわりに
いかがだったでしょうか。
以上で、windowsのシャットダウン前にIRIS/Cacheを自動でシャットダウンする方法の説明を終わります。
設定以降は、何の気兼ねもなしにwindowsをシャットダウン出来るようになるので、とても楽になります。
あまりに楽になるので、設定の無い環境で「ついつい」やらかしてしまう程に・・・(笑
程々にお願い致します。