【IRIS/Cache】【ターミナル】Tera Termに切り替えよう!

はじめに

IRIS/Cacheのターミナルより、はるかに性能がよいTera Term。
かゆい所に色々手が届きます。

導入すれば生産性の向上が期待できます。
そんなTera Termの導入手順を、今回はご紹介いたします。

Tera Termを使う利点

クリップボードの中身を確認できる

特にお客様の環境等で、IRIS/Cacheターミナルにコピーした実行コマンドをペーストする際、メモ帳等で一旦確認していますよね。

Tera Termでは、その手間が省けます。
精神衛生上とても良いです(笑

ペーストする前に、クリップボードの中身が専用の画面で確認できます。
これ、本当に便利なんですよ。

おまけに、精神衛生上とても良いです。ペースト前に安心が得られます。

ウィンドウサイズの変更が楽

ターミナルの画面端で折り返された文字をコピーする際、折り返し付近に半角スペースが混じるんですよね。
あれ、何でしょうね。邪魔以外、何物でもないです。

Tera Termは、他のウィンドウと同様にマウスのドラッグでウィンドウサイズを自由に変更できます。

また、例え画面端で折り返した文字列をコピーしたとしても、改行箇所に半角スペースが入り込む事はありません。
これで半角スペースを除去する手間が省けます。

ロギングを自動で行う

毎回ロギング設定するのは手間ですが、設定次第でTera Termが自動的にロギングしてくれます。
ロギング設定を行う手間が省けるだけで、生産効率が上がりますよね。

しかもロギングのファイル名に日時を含めることが出来るので、毎回ログファイルのバックアップを取る必要がありません。

その他、色々な便利機能がありますが、今回は割愛させて下さい。

先ずはダウンロードから

Tera Termのダウンロードはここからになります。
今回は、teraterm-5.2.zipをダウンロードして使っていこうと思います。

teraterm-5.2.zipを解凍し、ttermpro.exeを実行します。

Tera Teamが起動しました。
起動と共に、接続先の設定画面が開きます。

「Host」を接続先のIP(今回はローカル環境なので127.0.0.1)に設定し、「Service」をTelnet=23に設定します。

 ※Telnetのポート番号の確認方法は、「スクリプトファイルを実行する」をご確認下さい。

変更が終わったら、「OK」ボタンをクリックして接続します。

無事接続ができ、ログインとネームスペース切り替えも、手打ちになりますが実行できました。
ここら辺の入力は、毎回毎回行うと結構面倒に思えてくるので、後ほど自動化したいと思います。

初期設定

折角Tera Termが起動できたので、色々初期設定を行わないと勿体ないです。
設定した方が良いと思われる項目を、少しご紹介いたします。

ツールバーの日本語化

ツールバーが英語なので、日本語に変えたいと思います。
[Setup] > [General…]をクリックします。

子画面「Tera Term: General setup」画面が開くので、「LanguageUI」をJapanese.Ingに変更して「OK」ボタンをクリックします。

ツールバーが日本語になりました。
これで各種設定が捗ります。

右クリックコピー & 貼り付け機能の停止

この設定はお好みになります。

Tera Termは、初期設定のままだと右クリックでコピーすると同時に、ペーストが行われます。
これが中々に面倒で、コピーしたいだけなのにペーストまで実行されるので、誤動作に繋がります。

私はそれで何度か痛い目をみたので、その機能を停止しています。

設定箇所は、[設定(S)] > [その他の設定(D)…] > [コピーと貼り付け]タブを開き、「右クリックでの貼り付けを無効にする」にチェックを付けるだけです。

設定を行うと、右クリックからのコンテキストメニューが起動しなくなります。
ここに関しては、設定を行うか天秤にかける必要がありますね。

 ※コピー後のペーストは「Alt + V」で行えます。

ログの設定

ログ関連の設定は、[設定(S)] > [その他の設定(D)…] > [ログ]タブになります。

先ずは「自動的にログ採取を開始する」にチェックを入れます。
「標準ログファイル名」に「&h_%Y%m%d.log」を設定しておけば、ファイル名に日付が含まれるので、ログファイルの管理が楽になります。
 ※時刻まで含める時は「&h_%Y%m%d_%H%M%S.log」等で良いと思います。


「タイムスタンプ」にチェックを入れると、コマンドをどのタイミングで実行したのかが分かります。
「ログのローテート」の設定を行うと、設定サイズで切り出されるのでログの巨大化を防止できます。

設定の保存

[設定] > [設定の保存]をクリックして、保存先は既存の「TERATERM.INI」を上書きでOKです。
以降から、ツールバーが初期設定に沿って起動します。

マクロを作って、自動ログインしよう

ユーザ名、パスワード、ネームスペース切り替えは、毎度毎度手間ですよね。

手間と感じたら、マクロを組んで自動化です!

マクロファイルの拡張子は「.ttl」になります。
今回は、「login.ttl」でマクロファイルを作ってみました。

;-- 接続 
connect '127.0.0.1:23 /nossh /T=1'

;-- ログイン
wait 'ユーザ名:'
sendln 'sample'
wait 'パスワード:'
sendln 'pwd'

;-- ネームスペース切り替え
sendln 'zn "SAMPLE"'
wait 'SAMPLE>'

;-- 適当なコマンド
sendln 's test="あ"'

作成したファイルは、「ttpmacro.exe」と関連付けておけば、マクロを実行するだけでTera Termが起動します。

では「login.ttl」をクリックしてみましょう。
Tera Termが起動してログイン、ネームスペース切替まで自動で処理が進みます。

これで、諸々の手間から解放されました!

おわりに

Tera Termはとても有能なターミナルです。
ここではご紹介しきれていない機能が山ほどあります。

是非一度お試しください。