【IRIS】2024.1がインストールできない!

※ そもそも、最新の端末を使っていれば、このアラート画面を見る機会は無いとおもいます。
 その点に留意して、最新バージョンはこんな事もあるんだ・・・程度の感覚で、以下記事を参照して頂けると幸いです。

はじめに

IRIS 2024.1がインストールできない!

IRIS2024.1がリリースされ、とある環境で「IRISHealth-2024.1.0.263.0-win_x64.exe」を実行しました。
インストールが始まった直後に表示されたのが、このアラートになります。
 ※インストールは当然行えていません・・・

わくわく期待している中でのコレですからね。
いやもう、冷や水を浴びせられたような、ビックリ以外の何物でもないです。

原因はアラートに記載しているように、CPUの性能が一定の水準を満たしていない事にありました。
 →「AVX」と「BMI」の両方が必要です。
  今回は、「AVX」は対応していたものの、インストール環境のCPUに「BMI」の拡張命令セットがありませんでした。

AVX

Intel AVX(Intel Advanced Vector Extensions)とは、米インテル(Intel)社のCPU(マイクロプロセッサ/MPU)に実装された拡張命令セットの一つで、複数のデータに一度に同じ演算を行うSIMD方式の処理を実行するためのもの。2011年に登場したSandy Bridgeマイクロアーキテクチャ製品以降に搭載されている。
<参照>

BMI

ビット操作命令セットは、IntelおよびAMDのマイクロプロセッサ用のx86命令セットアーキテクチャの拡張です。これらの命令セットの目的は、ビット操作の速度を向上させることです。これらのセットのすべての命令は非SIMDであり、汎用レジスタでのみ動作します。
<参照>

・・・すいません。詳しくないので、よく分かりません(汗

オンラインドキュメントを確認してみる

オンラインドキュメントを確認すると・・・ココに記載がありますね。
英語ドキュメントなので、ブラウザ機能の翻訳を使いつつ読んでみます。

Oh…
このバージョン(2024.1)から、一定の水準を満たしたCPUじゃないとインストール出来ないのかー!
インターシステムズ様も色々大変そうですね。

【念のため】CPU性能確認方法 ※by windows環境

Coreinfo v3.6を使用して、CPUの機能を確認致します。

ダウンロードすると「Coreinfo.zip」が手に入るので、解凍してインストールします。
 →64bitの場合「Coreinfo64.exe」、32bitの場合「Coreinfo.exe」を選択して下さい。

インストールが完了したら、コマンドプロンプトより下記コマンドを実行します。

[Coreinfo配置ディレクトリ]>coreinfo

実行後、CPU情報がずらずらっと表示されます。
表示されたリストの中から、「AVX」「AVX2」を探してみます。

あぁ・・・うん。
AVXはありましたが、BMI(AVX2)がダメみたいですね・・・

  「*」=機能あり、「-」=機能なし

機能がないのであればしゃーなしです。
どう足掻いてもインストール出来ない事が判明致しました。

仕方ないので、インストール出来る環境を探して構築するしかない様です。

おわりに

以上、IRIS 2024.1がインストール出来ない件のご報告になります。
CPUの性能によっては、インストールが行えない環境が出てきたってのが衝撃でしたね。

IRIS 2024.1前後は、色々と仕様が変わったりしています。
いやはや、激動のバージョンになりました。