はじめに
IRIS/Cacheを再起動しようとシャットダウンしたら、何らかの不具合が発生していてシャットダウン(再起動)自体ができなくなった!
何をやってもシャットダウンできない。
端末自体の再起動は、他のシステムが動いているので実行できない。
いやー、もうホラーですね。
そもそも何か問題毎が発生していて再起動したいのに、シャットダウン自体がエラーで行えないって悲惨過ぎます。
今回は、そんな最悪の状況を脱出する方法を記載致します。
トラブルシューティングにご活用下さい!
前提
普通に使用している状態で、シャットダウン時(再起動時)にエラーが発生する事は先ずありません。
業務上、多数のお客様の環境をメンテナンスしていた際に、ごくまれに発生していたイメージです。
⇒自前の環境でも、何か粗雑な操作をした時に発生した覚えがあります。
Cacheをご利用いただいていたお客様は、Cacheユーザではなくアプリの一環としてお客様環境にインストールしている状態でした。
そのため、管理ポータルやスタジオ等を使って、何かデータベースの操作を行う事はまずありえません。
⇒その為、お客様の操作が悪いという意味ではないので、その点ご留意下さい。
そもそも頻度自体がかなり低い現象なので、ご紹介するコマンドはなかなか出番がないと思います。
が、いざと言う時に「知っている/知らない」では精神的にも時間的にも大きく差が生まれる事になります。
ただ、出番のないコマンドは忘れがちですよね。
そのため備忘録として記載します。
IRISの場合
先ずは、コマンドプロンプトを立ち上げ、IRISインストールフォルダ配下の「bin」フォルダへ「cd」コマンドで移動します。
その後、下記「force」コマンドを実行して下さい。
「force」コマンドの対象は、シャットダウンしたいIRISのインスタンス名になります。
cd [IRISインストールディレクトリ]\bin
iris force [インスタンス名]
コマンドの実行後、IRISは静かにシャットダウンします。
後は、mgr\messages.logを確認して、発生した不具合の対応を行いましょう。
また、各DATファイルは、「iris.lck」のファイルが残存している状態になっているはずです。
次回IRIS起動時に、それらロックファイルが存在する事で再度エラーが発生して起動しないので、シャットダウンコマンドと共に、残存しているロックファイルの削除を行って下さい。
Cacheの場合
IRISと同様にコマンドプロンプトを立ち上げ、下記コマンドを実行します。
Cacheも同じく、インストールフォルダ配下の「bin」フォルダまで移動します。
cd [Cacheインストールディレクトリ]\bin
ccontrol force [インスタンス名]
IRISと同様にforceコマンドになり、対象もIRISと同様にシャットダウンする対象のインスタンス名になります。
IRISと異なる点として、実行するexeが「ccontrol」に変わっています。
コマンド実行後に「cconsole.log」を確認するのも変わりません。
諸々対処する事も、IRISと同じで問題ないでしょう。
CacheもIRISと同様に、強制的にシャットダウンすると各データベースにロックファイルが残存します。
次回起動時に邪魔となるので、削除します。
おわりに
IRISもCacheも「forceコマンド」を実行する事には変わりませんが、実行exeが変わっている点にご注意下さい。
そもそもCacheからIRISに変わった時に、色々な名称が変わっているので注意が必要ですよね。
今回は短いですが、以上で終わりたいと思います。